ヒトラーの野望 開戦への序曲
本映像は、アメリカ政府が第2次世界大戦に参戦するために製作した、国威高揚のための宣伝映画である。当時アメリカは、太平洋とヨーロッパに大量の兵力と物資を送っていた。それはなぜか。真珠湾攻撃に対する報復、かつての母国イギリスへの救援、被占領国の解放、確かにそういった側面はあるだろう。だがそれだけではない。軍部に政治中枢を握られた日本、ムッソリーニらファシストが煽る「大ローマ主義(イタリア国粋主義)」、そして恫喝によって周辺諸国の侵蝕を進めるヒトラー総統を戴くドイツ……。世界は伸張著しく野望を隠さない日独伊の全体主義に侵食されつつあった。自由を守るために立ち向かわなければ、ゆくゆくは太平洋と大西洋の両側から全体主義勢力に挟撃され、アメリカ国民の自由が奪われてしまう。アメリカは従来の一国だけの自由と繁栄を掲げる「孤立主義(モンロー主義)」を捨て、枢軸国との戦いに国民一丸となって参加せねばならなかったのだ。これはアメリカが「太古から勝ち得てきた英知」として自認する「自由と民主主義」を守る戦いなのだった。 動画サイト:コスミック出版 カテゴリ:ドキュメント 出演者: 価格:500円(一般) |
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